明治鋼業株式会社、工場への太陽光導入でJ-クレジット創出——東京都のモデル事業を活用

明治鋼業株式会社

表面処理鋼板やめっき鋼板専門フォーミング製品の加工・販売を展開する明治鋼業株式会社(以下、「明治鋼業」とする。)。同社は東京都のモデル事業を活用し、工場屋根に導入した太陽光発電設備でJ-クレジットを創出・取得した。発行されたクレジットは全量を自社で保有し、今後は市場等を通じた売却を予定している。 前編では、同社が参加したプロジェクトの概要と初年度の実績値を解説。後編では、代表取締役会長 井上 憲二氏へのインタビューを通じ、中小企業によるクレジット創出・売却の実践事例を紐解く。

太陽光発電設備の導入によるCO2削減量をJ-クレジット化

明治鋼業が活用した東京都のモデル事業は、「中小企業等における排出量取引創出のためのモデル事業」。都内の中堅・中小企業を対象に、CO2排出削減計画の策定からJ-クレジットの創出・取得までを専門家派遣と補助金で支援する取り組みだ。中小企業のクレジット創出や脱炭素化の推進、排出量取引の活性化を目的としている。

同社は、本社における空調・変圧器の更新に加え、工場への太陽光発電設備の導入で本事業に採択された。今回のプロジェクトでは、工場の屋根に太陽光発電設備を新設し、発電した電力を工場内で自家消費。これにより削減されたCO2排出量が、J-クレジットとして認証された。

プロジェクトの実施期間は2024年11月1日~2032年10月31日までの8年間。初年度(2024年11月1日〜2025年6月30日の削減分)の認証量は43t-CO2となった。今後、2032年までに創出が見込まれる累計677t-CO2の削減量は、日本の標準的な一般家庭約190世帯が年間で排出する温室効果ガスに相当する規模だ。

続く後編では、カーボンクレジットへの取組を決断した背景や先行着手して得られた手応え、今後の展望について井上会長に話を伺う。

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